体験話

豪華客船であった緊急事態1〜英語出来ない私のこじらせ話〜

私が船で過ごした9ヶ月間
自分で言うのもなんですが
なぜか波乱万丈に満ちた9ヶ月間でした。
いくつかの緊急事態にも出くわしました。
あの日もそんな日だったんです…

いつもと変わらない朝

あの時はたしか、オーストラリア周辺をまわっていた
7日間の短いクルーズの時のこと。

 

いつもと変わらない朝。
みんなでミーティングをして、スパのオープンに忙しい朝の時間。

ですが私は、すごく緊張していました。

それは英語出来ない私だけ売上が悪く
「あみん、今日こそは…分かってるわよね?」
と早朝そうそうマネージャーからプレッシャーをかけられていたから。

 

売上重視のこの会社。

この時の私には
売上を上げれなかった時の圧力が毎回ハンパなく恐ろしかった!!

英語本当に出来ない私には毎月毎日がサバイバルだったクルーズ生活。

ブリティッシュガールズ達が
のほほーんと接客してパカパカ売り上げたてるなか
手に汗かいて緊張しながら子供みたいな英語しゃべって接客してました。

キャプテンからの緊急アナウンス

午前中、ゲストをマッサージしている最中に

キャプテンからの緊急アナウンスが。

「This is Bridge,
gwrgnbo32<*K`MQW”#%&'()rtoq3dsjn>+%&##”WSDF#”##%”$()O#$#DS……」

 

アナウンス聞いてても
毎回50%くらいしか聞き取れなかったので、
この日もBGMなみに流し聞きで気にしてませんでした。

 

午後の休憩を終えて、
お昼一番のゲストはオーストラリア人の物腰柔らかい男性。

 

「ヘリコプターが来るんだってね。誰かを運ぶらしいよ。」

みたいな事を言われて
へぇー。そんなこともあるのね。近日中に来るのかな?
ここでも、そんなに気にもとめてなかった私。

 

マッサージ終わって、マッサージルームで施術後のカウンセリングをしていたところ
話がスムーズに盛り上がり、
なんと!
ホームケアの商品をいくつか買ってくれることに!
しかも、次の予約までしていってくれた!

 

神ゲスト!!これでマネージャーに報告できる〜!!(涙

そして事件は起きた

さて、次の予約と商品の梱包に行ってくるか

とゲストを部屋に残し、マッサージルームの扉を開けたところ…

 

 

 

しーーーーーーーん…。。。。。

 

 

あ…れ??

誰もいない…!!!

いつもは、数人のゲストと忙しそうにしてる同僚が見えるのに明らかに誰もいない。

 

レセプションをのぞくも、マネージャーの姿はなく音楽も停まってる。
フィットネスジムをのぞくも、ひとっこ一人いない…。

 

別方向を見ると、スパのエントランスの分厚い緊急扉が閉まってる!!!!
(その名のとおり、緊急時にしか閉まらない扉)

 

え!?どうゆうこと!?

 

焦り出したその時!

 

緊急扉が開いて、何人かの警備スタッフが入ってきた。
私を見つけるなり、驚いた顔して

 

「おーい!なにしてるの!こんな所で!自分のキャビンに戻りなさい!緊急事態だよ!」

 

え!!?

 

まだ状況が飲み込めずにいたら、マネージャーが戻ってきた。

「あら?!あみん?!もうとっくにキャビンに帰ったかと思ったわ。
帰りなさい!ココには居れないのよ!ヘリが到着するのよ!
みんなキャビンで待機よ!アナウンス聞いたでしょ?」

 

あ… あのアナウンスか……(汗

 

ようやく全容が把握できた私。

 

お客さんがまだマッサージルームにいてこれから商品梱包と予約を取るところだ、
ってマネージャーに告げたら

 

「売上なんか後よ、後!
さっさとゲスト連れてきなさい!部屋にお帰ししなきゃ!」

 

部屋から出たゲストも
無人のスパと警備スタッフを見てただ事じゃないと思ったらしく
それもそのはず、すごく驚いてました。。

 

マネージャーが丁重に対応して
警備スタッフに連れられゲストは無事に部屋に戻り、
残された私もキャビンにすぐさま戻る事に。

 

キャビンにすでに戻っていたルームメートに全ての事を話すと

「あら!みんなでランチ中に今回のこと話してて
あみんをまず誰よりも先にキャビンに帰らせなきゃね!(英語できないから)」
って話してたのに、みんな先に帰っちゃったのね♡」

 

って…

 

……😭 もう慣れっこだけどさ~!!

 

結局、すべて事無きを得たんですが

この月の記念すべき私の初売上がこの騒動で
おざなりになったのでした…。

(のちにゲストは戻ってきてくれて、予約と会計してくれました😃)

 

まとめ

豪華客船では海を航行中、
病人やけが人が出たときに緊急対策として
航行中近くの国の病院にヘリコプターで搬送します。

この時の状況も、
確か病人で船内では処置できないからとこの対策を取っていました。
搬送する間全てのゲストとクルーは船内を歩き回ることが出来ません。
各自部屋で待機するのが規則となってます。

船の航路が変わった時や、
オープンデッキでのイベントが中止になった時や、
緊急事態でなくともブリッジやイベンターからアナウンスはよく流れます。

もちろん全て英語です。

私が体験した出来事はめったに起らないことですが
こんなことが起らないためにも、

英語は出来るかぎり身につけていく事をお勧めします!

amin

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