こんにちは、あみんです。
- セルビアは安全な国?
- セルビア・ベオグラードの治安は?
- 旅行に行った時に気をつけることは?
- 移住したいけど、どんな国?
と、思っているあなた。
安心してください。
セルビアは安全な国です。住んでいる私が言います。
もちろん日本とはちがうので、セルビアならではの問題はいくつかありますが、
普段、生活していて注意することはセルビアでも日本でも同じ。
大きな都市になるほど、警戒心は忘れずに生活しなければなりません。
ここでは、セルビアに移住・旅行した時に気をつけることを状況別でまとめています。
これから移住・旅行を考えてる人は参考にしてみてくださいね。
セルビア・ベオグラードの現在
冷戦があった1990年〜1999年は、ボスニア・クロアチアなど隣国から多くの人がセルビアに亡命してきました。
セルビア国内でも物価が高騰。
1日働いたお金でパンと牛乳さえも買えなかったくらい人々の生活は厳しく、当時はマフィアの抗争も多かったと聞いています。
治安は決していいとは言いがたく、一般人でさえ護身用に銃を所持している人も少なくなかったとか。
都市開発が進むセルビア・ベオグラード
現在、2019年。冷戦から20年が経ちました。
首都ベオグラードやノヴィサドでは都市開発が進んでいます。
2026年末には、ベオグラード・サヴァ川沿いに大きな商業施設ができる予定です。
ヨーロッパの北部と南部をつなぐセルビアは、ヨーロッパの貿易ルートには欠かせない国。
マケドニアまでの高速道路を新たに作るなど、国外にも視野を向けていたり、
私が住んでる街でも、道路をリニューアルしたり今までデコボコ道だった場所がキレイに塗装されたりと、セルビアは少しずつ変化しています。
世界ランキングからみるセルビア
世界治安ランキングによると私が日本を発った時より、セルビアの治安の良さは向上してました。
3年前に見たときは、危険度を表すドグロマークがたしか1〜1.5だったのが今では0.5に表示されてます。
海外版のランキングなら、
Global Financeの一番安全な国ランキング2019年版。
戦争の心配がなく平和・個人がどれだけ安全であるか・殺人犯罪のリスク・自然災害によるリスクから計算したランキング。
128カ国中、セルビアは58位。
65位のアメリカより治安が良いといわれてます。
ちなみに、日本は地震や台風など自然災害が懸念されて43位に。
セルビア国内での犯罪・事件
セルビアでよく耳にする犯罪はマフィアによるものですが、一般的に暮らしている私たちに直接影響はありません。
ニュースで放送されて知るくらい。
日本と比べると、無差別な通り魔や変な人による犯罪はほとんど聞いたことがないので、
そういった意味では日本よりだんぜん住みやすい国です。
私たちがセルビアで生活するなかで
もっと身近で気をつけてほしいことは次の2つ。
車に注意!運転マナーが悪いセルビア
私がセルビアの嫌いなことの1つでもあるのですが…
セルビア人は運転マナーが悪い人が多い。
セルビア国内の交通事故による死亡者は減ってきていますが、交通違反者は多く数年前に比べると増えてきていて横ばいなのが現状。
(黒棒が死者の数・オレンジの線が交通違反者の推移)
ほとんどの車は安全運転ですが、一定数のドライバーは都市・田舎関係なくルールを無視した運転するので気をつけてください。
普通道路でのスピードの出しすぎ、
停止サインを無視して直進する車、
高速道路では、ウインカーを出さずにいきなり走行車線に割り込んでくる車もいたりします。
悪質運転に対する警察の取り締まりも年々厳しくなっていますが、
それでも他人を気にせず運転する人たちはまだまだ多いです。
法律で決まってると言っても国民の意識はまだまだ緩いセルビア。
お酒飲んでも平気で運転する人もいるし、タバコもどこでも吸える環境だったりと
まるで、昭和の日本を見ているような感じです。
セルビアで運転する機会があったら、くれぐれも注意すること。
信号機のない横断歩道を渡る時も、普段よりしっかり左右確認してから渡ることをお願いします。
熱狂的なサポーター・フーリガン
お国柄、目立ちたがり屋でお祭り好きなセルビア人。
熱狂的なサッカーのサポーターをフーリガンと言いますが、
彼らの毎回派手なパフォーマンスは、セルビア名物(?)の1つとして有名。
特に、人気を分けるレッドスターとパルチザンのフーリガンは、ライバル心が強く対立しあっています。
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旅行者や一般の人に対して、いっさい危害は加えませんが、
相手は毎回、警察と騒動を起こすくらい過激的なサポーターたち。
ベオグラード、ノヴィサドでスポーツ観戦する際には、巻き込まれないように距離をおいて注意してください。
レッドスターやパルチザンのユニフォームを着て観戦するのも危ないのでやめましょう。
妊婦・子連れに優しいセルビア
セルビアに住んでいて感じる、ありがたいことのひとつ。
どこに行っても妊婦・子連れ・年配の人に優しいセルビアの人々。
病院や公共施設で列を作らずとも、妊婦や赤ちゃん連れに対しては当たり前のように最前列へ優先してくれます。
助けあうのが当たり前のセルビア。
将来、セルビアで子育てを考えているのなら住みやすい国です。
在住者でも狙われるスリ・置き引き
ベオグラードに住んでいる人でさえも、
1度は被害にあったと言うくらいスリが多いベオグラード。
クレジットカードのスキミングや不正使用の被害はほとんど聞かないですが、
財布ごと取られて現金だけ抜き取られる手口が多いそうです。
旅行の際にはくれぐれも気をつけて下さい。
- 財布は長財布よりも小さくて身につけやすいもの。
- バッグは、斜めがけやファスナー付きのもので体の前側の見える位置に。
- 日本人は特に狙われやすい傾向にあるそうです。
- セルビア人の友人やパートナーと一緒に行動する。
私もたまにベオグラードやノヴィサドに行きますが、
毎回セルビア人旦那と一緒で、しかもお金は旦那に預けているからか
幸運にも1度も被害にあったことはありません。
荷物は、自分で把握できるくらい身軽で行動したほうが良いです。
セルビアの薬物に関する事件
セルビアでも深刻な薬物問題。
最近は若者の薬物問題が懸念されています。
- 夜遅くなってから人通りの少ない所・クラブなど繁華街は1人では出歩かない
- 若者の暴走運転にも気をつけて!
セルビアの自然災害
冬の積雪には毎年注意
日本の北海道とほぼ同じ高さに位置するセルビア。
気をつけたいのは、冬の積雪。
2019年1月にもセルビア全域で雪が降りました。
気候やその年の特徴にも左右しますが、冬になるとほぼセルビアの全域で雪が降ります。
雪がやんだ後は道路も凍結しやすいので、滑りづらい防寒靴があると重宝します。
春と秋のゲリラ豪雨
セルビアは、季節の変わり目である春と秋に雨の降る確率が高くなります。
大体は小雨だったりで、一日中降り続くことは滅多に無いのですが、
ここ近年、強風を伴うゲリラ豪雨のような天気や、みぞれ混じりの雨が降る日もあります。
春・秋に旅行を計画するときは、おりたたみ傘はマストです。
セルビアでトラブルにあった時の対応法
まずは、最寄りの警察署に行って紛失証明書(ポリスレポート)をもらいましょう。
紛失証明書がないと、臨時のパスポート(渡航書)が作成できません。
セルビア語の被害届出証明書が日本大使館のホームページからダウンロードできます。
万が一のためにこのコピーとパスポートのコピーを持って行くと安心。
現金もお財布も戻ってくる可能性はゼロに近いでしょう…。
クレジットカードも一緒に取られてしまった場合は、なるだけ早く使用停止の処置をしましょう。
こちらの記事が参考になります
セルビアの緊急連絡先
在セルビア日本大使館 | Tel: +381-11-301-2800 ホームページ |
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警察(緊急) | Tel 192 |
セルビア各所の警察署 | セルビアの主要警察署・連絡先一覧 |
救急車(緊急) | Tel 194 |
セルビア各所の病院 | セルビアの主要病院・連絡先一覧 |
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- セルビアンワーカー
きっと知ってる人も多い、セルビアの情報サイトといえばセルビアンウォーカー。「地球の歩き方」よりもためになるセルビア総合サイトです。 - masaaki tominaga@@Svetislavkun
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